|
やおっち JUNC 君の優しさに飛び込んだら おぼれそうになったことがあったね あまりにもたくさんの優しさが君にはあって なんだかいつも切なくなったよ 気づくと君は僕のそばにいて 体をそっとくっつけてきていたね その遠慮がちな態度が僕には心地よくて 結局いつもギュッと抱きしめてしまうんだ 僕の味方は君だった いつでもどこでも君だった 僕は君の味方でいられたのだろうか 今でも寂しくはないよ くっついた温もりがあるからね 心が痛む時その温もりが 僕を温めてくれるから 僕の心を温めてくれるから すきま JUNC すきまにはまって 出て来られなくなってしまった ずっともう長い間こうしている はまったすきまから少しだけ すきまじゃない世界が見えて 羨ましくて涙を流してしまう ここから出る方法を探すだけの 時間の使い方しかできない僕の時間 そんな毎日の中で気がつくと 僕の時間にすきまが出来ていたんだ なんでもないことだけど すきまから見える景色の中で あんなところに花が咲いたとか あのひとは赤色の服が似合うとか 次に通る車は何色だろうとか 夜空の星が楽しみになったり 小鳥のお気に入りの場所を知ったり 僕のそんな気持ちのすきま そしたら不思議と 僕のいるぴったりとはまったすきまが 段々緩んできていたりしてね すきまだと思っていた場所が すっかり僕の世界になって もう泣くことはしなくなったんだ ちょっとした気持ちの変化でね 僕らの世界は変えられる 僕は心からそう思ったんだ でもねまた うかうかしてると僕はまた 知らないうちにすきまに落ちて またあれやこれやとくり返すのだけれど 天使の梯子 中村千恵子 或る日のことです (もういいかい?)って神様がおっしゃって (コッチにおいで)と天使の椅子を空から下ろされました 私は広い空の中に神様が下ろしてくださった天使の梯子を見つめました 天使の梯子はキラキラ輝いて空の神様の所まで続いております 空の神様は両手を大きく開いて優しく微笑んでおりました 私は天使の梯子の下で蛙のようにピョ〜ンとジャンプします 若木のように空に向って手をグ〜ンと伸ばします だけど 天使の梯子は遠くって… 天使の梯子は高すぎて… 私の手は下段にだって届きはしません 其の様子を静かに見ていた空の神様が やがて慈愛に満ちた優しいお声で たおやかにおっしゃりました (もっと、大きくおなり) (もっと、強くおなり) (もっと、優しくおなり) (もっと、賢くおなり) (私の元に来れたなら天使にしてあげましょう) 天使の梯子は下段からスッスッと消えていき 仕舞いにはキラッと光り消えてしまいました 時々、天使が私の頭上にやってきてクスクス笑っておしゃべりをしています (もう〜いいかい?) (まぁ〜だだね!) 私は澄み切った美しい空を見上げて天使に言いましょう (まぁ〜だだよ!) (まだですよ) 空の隅っこで 何かがキラッと 光りました 涙のあと… 星咲しずく 一枚の便箋に 書かれていた別れの言葉 「 ごめんなさい」そのたったひと言を 僕は 何度も読み返した 君が 悪いんじゃないよ 君を失ってみて 僕は初めて 自分の愚かさに気付いたんだ 本当に ごめんね 僕は今 胸が張り裂けそうだよ でも 僕の傷みなんかより 君を傷つけた事の方が もっとつらいよ できることなら もう一度 君と出逢いたい 「ごめんなさい」と書かれた文字には 涙のあとが…残っていた コーヒーグラス 星咲しずく グラスに沈んだ ひとしずくの涙 コーヒーと 涙のハーモニー そのアイスコーヒーは とても哀しい色だね 窓越しから見える 休日の人並み 一年前の 私達みたいに 笑顔があふれているね 今はもう 届くことのない声 もうすぐ お別れの時間だね あなたはもう…ここには 来ないとわかっていても どうしても 席を立てなかった グラスに浮かぶ 氷のカケラが 私のハートにしみていた この風はきっと… 星咲しずく 君と過ごした 最後の季節は 僕には 一生分の日々だったのかもしれない 君が 好きだった 春になると 君と出逢った 桜舞う この公園に来たくなるんだ それが 切なくなるとわかっているのに なぜか 来てしまう 夏には 君とよく行った 花火が見える湖畔で 一人 缶ビールを開けていたよ 僕は本当に 君と一緒になれて良かった でもまさか 君が先に 逝ってしまうなんて 君は めったに甘えなかったけれど 最後の秋には 僕にずっと 寄り添っていたね 小さくなっていく君を見て 一人 泣いてしまった夜もあったけれど 君はつらい時でも いつも優しくて 最後まで 穏やかだったね ごめんね もっと早く 気付いてあげられなくて 秋が来ると 本当に涙が出てきてしまうよ 君のいない部屋に 夕陽が射すんだ 僕はもうそれだけで 悲しくなった 最後の冬も 寒いのが苦手な君は いっぱい着込んで よく僕を笑わせてくれたね そんな君が 本当に愛おしかったよ 今 君が好きだった歌が カーラジオから 流れているんだ タイトルはわからないけれど 久しぶりに 聴いたよ “あなたの 笑顔が好きだから 笑っていて いつまでも あなたが 好きだから…“ 僕の方こそ ずっと 君が好きだよ 車から降りた僕は今 君と出逢った 桜舞う この公園を 歩いているよ ほら! 子供達が 元気に走り回っている まぶしさで なぜか 涙が出てきた そよ風が 僕の肩に触れ… そして 僕の涙を 拭った 懐かしい 君の優しい香りがした 君も来てくれたんだね この風はきっと…君なんだね そして 小さな風の声が… 「生・き・て・ね…」 君というそよ風を 僕は 抱きしめていた カウンセリングマインド おとのこころ 内緒にしていたことを話すときは となりにすわったほうがいい 目を見ないで しゃべっていても ゆるしてもらえる角度がいい もし 君が 何かをうちあけようとする時に だまって肩を抱いてもらえる そんな距離を選べばいい iNDEPENDENT 斉藤せち またそうやって見えない足かせに縛られたまま 不自由に日々を過ごしているの? 石橋をたたいて渡る慎重さは 君の長所だけれど まだ踏み出してもいない吊橋に danger って貼紙をはってばかりじゃ 前に進めないこともあるよ 君が足踏みしているのは 本当に社会や家族や恋人のせいなのかな? 自分の人生なのに 他人の人生の一部になってどうするの? 協調と妥協は同じ意味じゃない 孤独に耐える強さを持って どれだけたくさんの人に支えられていても 自分で立つ足がなければ 意味なんてないんだから |